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ども!
山の恋愛事情は俺に任せろ!
こうたろです。
毎年その難ルートのため多くの重傷者や死亡者を出している北アルプスの岩稜帯。
岩場大好きで毎年登っている僕ですが、「1歩間違えたらどうなってたか?」という場面は何度か遭遇しました。
今回はよく本で載っている3点支持やルートファインディングなどの技術面は割愛し、僕の経験上での滑落防止のポイント3つをまとめてみました。
ちなみに僕がオススメする岩場での心構えや基本的な技術がよく書かれている本はこれです。
核心部ではない道こそ要注意!
岩稜帯のルートには有名な核心部分(難易度が高く滑落すれば、ほぼ命を落とす箇所)があります。
大キレットの「飛騨泣き」や「長谷川ピーク」西穂〜奥穂ルートでは「ロバの耳」や「馬の背」など有名ですが、
それなりに腕に覚えのある人が意を決して入ったルート。核心部分では自然と集中力がMAXになり、そうそう落ちないと思います。
それよりも僕が危険と思う箇所は周囲に崖がある平坦な道です。
こういう一見、難易度が高くない普通の道こそ落とし穴があるのです。
例えば
- 大きな岩をまたぐ時に後ろ足が引っ掛かり、「おっとっと」と前方の崖に突っ込む。
- ちょっとした石につまづいて2,3歩「おっとっと」とよろけてそのまま崖に滑落する。
- 後ろ足の登山靴が岩と岩の間に挟まる。急に後ろ足が抜けて、「おっとっと」とそのまま崖に落ちてしまう。
- 下りで少し勢いつき、小走りになってしまう。そして止まらなくて前方の崖に突っ込む。
など低山でよくあることが岩稜帯では命取りになります。
ベテランの登山家もこういったことで命を落とすことがあるそうです。
安全な箇所は山頂とコルのみ。
それ以外は注意して歩きましょう。
心の体力を意識する
難易度の高い北アルプスの岩稜帯ルート。緊張感のある岩場の連続で心の体力(集中力)をすり減らしてしまいます。
体の体力は疲れたら休みますが、
心の体力は
- パートナーが先々行っているのでそのままついて行ってしまう。(こういう場合はある意味ソロのほうが有利かもしれません)
- コースタイムを意識して先を急いでしまう。
- 気分が高揚してそのまま行ってしまう。
- 山小屋の夕食の時間やテント場が取れないかもしれないので急いでしまう。
などなど心が疲れているにも関わらずそのまま先を急ぐことがあります。
ちょっと待ってください!!
心の体力が減ったままで進んでいくと、ケアレスミスをして、転倒や滑落で命を落としてしまうかもしれません。
北アルプスなどの岩稜帯で大事なのは
生きて帰ること!!!
コースタイムやら夕食の時間などはもうどうでもいいです。
今の自分に心の体力がどれくらいあるかを常に意識して、疲れていたら10秒、20秒でもいいので呼吸を整える。
行動食を食べるなど常に体の体力と心の体力が減っていないかを意識して山行に挑んでください。
ゆとりをもたせるにも縦走登山の基本、朝早く出発することですね。
雨の日や岩場が濡れている時は避ける!
たまに雨が降っているのに、奥穂山頂からジャンダルムへ向かう人を見かけますが、「ムチャするなあ」と思います。
雨の時や雨の後の濡れた岩場を歩く時は通常時よりも難易度は3倍になります!!
雨だとひとつひとつのホールドに対して、「これに足を乗っけても滑らないか?」
など疑心暗鬼になりながら登り降りするので単純に「心の体力」も3倍減ります。
よって滑落の可能性もグンと上がります。
先日の僕みたいにジャンダルムで予報が外れてしまって雨に合った時は、腹をくくらないといけませんが,,,
3000m以上の山の天気予報はかなり難しいみたいです。
難易度の高い岩場は雨の確率がかなり低い時に山行に挑みましょう!!
まとめ
北アルプスの岩稜帯での滑落防止の3つのポイント、いかがでしたでしょうか。
危険な面ばかり注目しましたが安全面をしっかり意識さえすれば、岩場好きにとってこれほど楽しいルートはありません!
しっかり技術と知識と経験を積み、人生で最高の思い出を作ってください!!
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