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ども!
山の恋愛事情は俺に任せろ!
こうたろです。
先日のジャンダルム縦走2日目で白さんというUL(ウルトラライト)スタイルの達人と出会いました!
そもそもUL(ウルトラライト)スタイルとは?
アメリカのロングトレイルの考え方で荷物をできるだけ少なく軽くすることで
- より早くより遠くに目的地に着く。
- ジャンダルムや大キレットなど難ルートを攻略しやすくなる。
- 膝や足腰の負担を軽減する。
などのメリットが挙げられます。
もちろん雨風や寒さなど過酷な山の環境にも対応できる装備が前提となっています。
また荷物を軽くすることで初心者女子の荷物も持つことが出来ます。
白さんとは?
西穂山荘で出会ったフリーカメラマン!5つものテントを所有しているテントマニアです。
また本やネットを参考にしながら自ら工夫を入れた独自のウルトラライトスタイルは必見です!
白さんの荷物の総重量
通常テント泊装備のザックは、水を2リットルほど入れて、14kg〜20kg
僕の装備もだいたい16kgほど。しかし白さんのザックの重量は!
なんと!!水2リットルありで
8,65kg!!!
僕のザックの重量のほぼ半分です。
このザックで過酷なジャンダルムへ挑むとは夢のような重さです!
なぜこのような魔法のようなことが起きるのか!?ひとつひとつ紐解いていくことにしましょう。
ザック
白さんのザックはKSウルトラライトギアという愛知県小牧市のフランス人が作ったブランドです。重さは550g。
そこに自分の使いやすいように別注をかけたザックです!もうこの時点でパンチの強いワードが飛び交います。
テント泊縦走ザックの人気モデル、グレゴリーバルトロ65は約2300g。
そして白さんのこのザックは550g。もうすでに1750gも差が出てしまってます!!
パッキング
テント泊総重量8,65kgの白さん!教科書通りのパッキングだとこの数字にはなりません。
スリーピングマット
スリーピングマットはガレージブランドの「山と道」113gこれを半分に切ってます。
ちなみに僕のニーモのマットは360gほど寝心地はいいんですが、白さんのマットに比べて重量は3倍あります。
ザックは背中のフレームがないので背負った時安定しません。
そこでこのようにパッキングすることでフレーム代わりとします。
ザックカバーを使わずドライサックを使う
ドライサックはいわば防水の袋です。
ザックの外は濡れても構わないが、中身は濡らしたくない時に使います。これで雨が降ってきてもザックカバーをする手間が省けます。
ここで「シートゥーサミット」のSLパックライナー50Lを押し込みます。これで重さは45,4g
ちなみにモンベルのザックカバー50リットルは138g。これも倍以上違いますね。
そしてその上からキャラバンの「ネオシェルSILICコーデュラ・ドライサック25L」を被せ二重にします。
このドライサックは底面がポーラテック社のネオシェルを使っている為、防水効果は折り紙付き。
さらにコンプレッション機能を付け加えているため、おもいっきり押し込むことが出来て、コンパクトなパッキングが可能です。
シュラフと防寒着を入れる
シュラフや防寒着、エマージェンシービビー(シュラフカバー)は濡れると命に関わるギアです。そこに2重になったドライサックに押し込みます!押し込むことでデッドスペースがなくなり、よりコンパクトなパッキングが可能です。
また二重にすることで他の荷物との仕分けにも役立ちます。
シュラフ
かなり暑がりの白さんのシュラフはモンベルの♯7 800フィルパワーとエマージェンシービビー(シュラフカバー)で充分だそうです。
♯7の重さは371g
リミット温度は8度
かなり寒がりの僕だと
♯3の重さは575g
リミット温度は−2度のシュラフが必要ですね。
ウルトラライトスタイルは寒がりではない才能も要りますね。
もうすでにこんなに入れているのにまだザックの4分の1ほどです。
食料
食事もウルトラライトしています。
このレトルト食材に乾燥剤とスプーンを抜くことで6gほど軽量化!数が多くなるとそれなりに軽くなりますね。
またウルトラマラソン(トレラン日本一の大会)に出る人はパッケージ下の両角を切って1g軽くするみたいです。
テント類にも工夫が
テントはゼログラムの自立式のシングルウォールのテント。重さは1,9kg。
僕のテントは730g。初めて僕のギアの方が軽い!
というのも白さんのこだわりは他のギアを軽量化してお気に入りのテントを持っていくこと。
反対に僕のこだわりはテントを最軽量にしていろんなギアを持っていくこと。
装備の考え方が正反対です。テント泊装備、奥が深いですよね。
石の多いテント場とわかっている時。軽量化の為にあえてペグは持っていきません!
オリジナルのガイラインを使ってテントを安定させます。
これでペグ分約80gの軽くしました。
グランドシートはタイベック
建築資材で、最近タイベックをグランドシートに使う人。よく聞きます。
軽くて、丈夫で、断熱性ありで、透湿性あり。まさにグランドシートの役割を果たしています。
テントの収納
テントはスタッフバックに入れずにそのまま突っ込みます!そうすることでデットスペースをなくすことができるからです。その際テントは多少汚れていても目はつぶるとのこと。
また教科書通りだとテントはなかなか出さない為、一番下に入れますが、
白さんの考え方は雨の日でも設営、撤収が早くなるため、テントは一番上に入れます!
なるほど。
財布はジップロック
財布はジップロックです。
これが初デートの時。カフェの会計でこれを出すと、店員、彼女共にドン引きです。
しかしウルトラライトスタイルにおいては、この軽さへの飽くなき挑戦がカッコイイのです。
これらその他小物はサコッシュかザックの外ポケットに入れます。
そしてしっかりと押しつぶして!!
完成です!!!
軽い!!!
軽すぎる!!!さすが8,65kg!!
もしテントではなくてモンベルのツエルト(440g)なら重さ7, 19kg!
命の危険性のあるジャンダルムでこの軽さは滑落率を減らすことができますね。
僕の16キロザックとかなり違います!!
あああ!このままザック交換してジャンダルムへ行きてええ!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
白さんのウルトラライトパッキング。
ポイントは4つ
- そのギア自体軽いものを選ぶ。
- 無くせるものは無くす。
- コンパクトに出来るギアは積極的に使う。
- 1つのギアで2役使えるもの重宝する。
ではないでしょうか。
僕のUM(ウルトラメニー)スタイルの真逆のUL(ウルトラライト)スタイル。
いいところを取り入れてさらに多くのギアを持っていくUMスタイルを完成してみたいですね。
白さんの重量の8.65キロには
驚きました❗️
ここまで細かくこだわってる方を
知ると自分ももっと軽量化の見直しが
必要かな?と感じました(^^)
グランドシートと
マット(黒いやつ)興味あります(^^)
参考になりました!
トモさん
はい僕も勉強になりました。
でもUMスタイル提案者としては
この軽量化も参考にしつつ岩稜帯以外は快適になるアイテムをたくさん持っていきたいですね。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
記事の中で、こうたろさんのテントの軽さにもびっくりしましたが
果たしてどこのテントを使用されているのでしょうか?
私は超旧型のステラリッジ2型なので2㎏近くあります。。。。
10年以上使用しているのですが、そろそろ買い替えを検討してて
参考までに教えてください!!!
コメントありがとうございます!
僕のソロテントはゼログラムですね。
非自立式だから軽いです、これは一つ前のモデルで現行モデルは更に100gほど軽かったんじゃないかと思います。
今テントいっぱいいいの出てますからねえ。
僕だったら自立式・軽い・2人用を選ぶならヘリテイジかゼログラムをを狙いますねえ。