ジャンダルム縦走4日目!(西穂山荘〜穂高岳山荘ルート)天気が悪くて難易度がグッと上がった登山だった!!




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登山歴6年。仕事中やそれ以外でも常に登山でモテたいことばかり考えているアホ登山家。 ボルダリング3級クライマーでもある。 登山回数250回以上の経験を生かした恋愛に関する記事を書いています。 目指せ!アウトドア界のホットドックプレス!! 詳しいプロフィールはこちら

ども!

山の恋愛事情は俺に任せろ!

こうたろです。

ジャンダルムテント泊縦走!3日目(西穂山荘で待機)

2018年8月23日

さあ!前回の西穂山荘の待機を経てのジャンダルムアタック!!

今年1番の勝負どころといっても過言ではないでしょうか。

この青の線に沿って移動します。

僕がジャンダルムで絶対に死ねない理由

毎年その難ルートのため数人命を飲み込んでいるジャンダルム。

僕自身も大キレットやジャンダルムなどの北アルプスの岩稜帯に行く際は1週間位前から死を意識します。

なので急に死んでもびっくりされるんで、いろんな人にこういう危険な山に行くと報告します。

でもなんとしても死にたくありません。

人は自分の愛する家族や恋人、友達が悲しむなど死ねない理由はたくさんありますが、僕にはそれプラス絶対に死ねない理由があるからです。

その理由とは!?

10年前にひどく酔っ払った状態である本屋さんに入りました。

そして酔っ払った勢いで「夜の技術が向上する本」(正式タイトルはもう少し派手目)を買ってしまいました。

そう完全に魔が差したのです。酔った勢いです。出来心です。初犯です。

そしてその本を読んではいませんが、捨てるに捨てられず10年たった今も本棚の奥に残したままになっています。

もし僕が滑落して死んだ時、遺品整理で親族がこれを見ると、一瞬

ん?

となり悲しみが20%軽減されることでしょう。

なので僕はジャンダルムでは絶対に死ねないのです!!!

ちなみこれは中学の時にコンビニでエロ本を買った帰りの自転車で、「今オレは絶対に交通事故でしねない!!」という心理と非常に酷似しています。

西穂山荘からいざジャンダルムへ!!

4時30分ジャンダルムへ挑む支度も終わり、登山口に向かいます。

とその前にトイレに行って出すものを出します。

西穂山荘〜ジャンダルムへは10時間〜12時間 もし出せないとなると腹痛になり、稜線だらけで隠れるところのない岩場でのまさかのショーが始まります。(実際に我慢できずに、人前でもした人いるみたいです。)

必要な時にしっかり出すものを出すこと

あまり本には書かれないことですが、縦走登山にとって大事な能力のひとつです。

4時50分スタート。

西穂山荘〜西穂高山頂

西穂高岳独標までの朝焼け

西穂山荘〜穂高山荘まで直線距離でわずか6,5km。

平地で普通に歩けば1時間で着くところをジャンダルムなら10時間ほど。険しさがよりわかります。

西穂高独標までそこまで危なくないガレ場を歩きます。

なんせ昨日は丸一日山岳ニートしてたので身体がすごく軽いです。

あっという間に独標到着!バックの笠ヶ岳が美しいです。

1つ目のピラミッドピーク到着! 天気は予報通り晴れ!!さすがはこうたろ持ってます。

西穂高岳のピークはまだまだ先に見えます。

ん?

たぬき?

ランドセルを背負ったペンギン?

ランドセルを背負ったメダカ師匠!?

ネーミングセンスよ,,,

これは谷村新司臭がすごいですね。

途中大キレットのような危険箇所も数カ所あり、なんとか西穂高岳山頂へ到着。

展望も最高で360度ビュー!さすがはこうたろ持ってます。

西穂高岳〜天狗のコル

奥穂高岳までまだまだ時間がかかります!!コースタイムであと6時間半!!

こんなに近くに見えるのに,,,

さあ!ここからは難易度は別格です。

こんなとこ下らされたり,,,

こんなとこ横切らされたりします。

緊張感しかありません。

間ノ岳(あいのだけ)到着!!もう消えかけですね。

ああ降りたくない,,,

天狗の頭手前の逆走スラブ。

奥穂高側からで岩が濡れていたらかなり危ないと聞きます。

ワンミス即死亡ゾーンばかり,,,

天狗の頭到着!!すげえ世界の終わり感が出てますね。

天狗のコル手前は重大事故多発ゾーン。ボルダリングしている僕も「微妙なバランスをとらせるなあ」 と困惑します。

天狗のコル到着!!ここで少し休みます。ここまで無傷!さすがはこうたろ持ってます!!

天狗のコル〜奥穂高山荘 ここで偶然の出会いが!?

相変わらず緊張感のあるクライミングゾーンばかり。ヘトヘトですが楽しい。

ここも登ります。段々ガスがキツくなってきました。

 

 

しばらく歩いていると1人のお兄さんが僕僕のザックの工夫に関して声をかけてきます!

テント泊縦走用ザックは重さで肩が痛すぎる!ちょっとしたカスタムで痛みの軽減を。

2018年5月9日

「そのザックの肩の部分、珍しいですね!!」

と言われたので僕は「詳しくはこちらに載ってますので良ければ見てください。」と彼に名刺を差し出します。

名刺をしばらく見ると彼は

知ってる!!!!

いつもよく見てるブログや!!!

僕は初めてこのブログを見てる全く面識のない読者と会いました!

しかもこんな山深いところで,,,

  • 彼は彼でこんなところにいつも見ているブロガーが,,,
  • 僕は僕でこんなところにブログに読者が,,,

お互い疲れ果てた中、偶然の出会いに終始テンション上がりっぱなしです。

さすがはこうたろ持ちまくってます!!!

声をかけてくれたブルーベリーさんありがとうございました!!引き続きアホなブログ書きます!!

お父さんと2人で西穂を目指していたブルーベリーさん。

親子でジャンダルム!素敵すぎます!!

アミノバイタルを飲んだ以上に元気になった僕は先を急ぎます。

そして珍しい雷鳥が。

雷鳥だけでも珍しいのにこのあと彼はブリブリう○こをし出します。

かなりレアなシーン!さすがはこうたろ持ってます!!

そしてこの辺でガッツリ雨が降り出します。雨が降ると岩場の難易度は3倍に滑落の確率もグッと上がります。

「予報では雨降るの遅かったんやないん!!」

昨日は15時に15分ほど雨が降ったみたいで。今日は13時からずっと本格的な雨。これでは何のために昨日待機したのかさっぱりわかりません。

僕は1日待機してより厳しい環境で登っています。

でもすごく天気予報が予想しにくい状態。夏のアルプスこういうこともよくあります。

さすがはこうたろ!持ってません,,,

雨のせいでひとつひとつのホールドの信頼感が一気になくなります。

さっきまで多用していた小さいホールドに乗ることや足の裏全体で岩に乗ることがすごく怖くなり時間がかかります。

ジャンダルム到着!!!

それでは1枚撮ります!!

指入っとるやないかい!!! 「ダルム」てどこやねん!!!!

さすがに寒さと手の震えとスマホずぶ濡れなどでうまく撮れません。

もう一度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに指入っとるやないかい!!!!!「ム」てどこや!!!「ム」って!!

写真はこの2枚だけ,,,

なんてことでしょうこんなに前からジャンダルムを特集していながら肝心のジャンダルムを撮れてないなんて、

近年まれに見る山岳事故。いや山岳写真事故です。

そしてこのルートのラスボス。馬の背へ

右に左にバッサリ切れているナイフリッジ。右に落ちても左に落ちても、自動的に数百メートル落ちます。

「ヤバイ!落ちると夜の技術の本が見つかる!!!夜の技術の本が,,,」恐怖との戦いです。

あと個人的に怖かったのはこの馬の背と馬の背に向けて登る箇所。山行の最後にあるので一番体力と精神が参っている時にこれをクリアしないといけません。

もちろん一撃で,,,

奥穂高岳山頂まであと少し。俺ガンバ!!

山頂になんとか到着。

奥穂高にはこれで4回目そして4回ともガスっているという嫌われっぷり、いつかは晴天の奥穂高へ,,,

さすがはこうたろ持ってません,,,

穂高岳山荘への下山。ここでさらに雨風が強くなります。

究極に寒がりの僕はすでにベースレイヤー、フリース、ダウン、ゴアテックスの雨具、ネックゲイターと最強装備。

歩行時で最強装備なので休憩するとすごく寒くなります。

ここで捻挫して動けなくなると低体温症になってしまい命取り!慎重に下ります。

小屋が見えてきました!!そして写真が逆!!!もうボロボロです,,,

なんとか穂高山荘へ到着。

笑顔に全く余裕ありません。

ジャンダルム制覇した高揚感よりもなんとか生きててよかったという安堵感の方が大きいです。

でも無傷でジャンダルム制覇!

さすがはこうたろ色々持ってました。

さっそく小屋で温かいものを食べます。

このシンプルなおしるこに温かいお茶。

身体の隅から隅まで染み渡ります。

今まで食べたおしるこの中で一番うまいおしるこです。

  • ジャンダルムのあとのラーメン
  • ジャンダルムのあとのハンバーグ
  • ジャンダルムのあとのカレー

雨のジャンダルムのあとはおそらく何を食べても食べログナンバー1の店以上に美味くなります!

皆さん美味いものを食べたければ行列のできるラーメン屋さんよりジャンダルムのあとのラーメンを食べましょう。

そしてその日の夜ジャンダルムだけでも危なかったのに更なるピンチを迎えようとは夢にも思いませんでした。




7 件のコメント

  • ブログ楽しく拝見致しました。
    ウェアとか参考になります。
    コウタロさんの予定で今度北アルプス行こうと思います。
    帰りも電車やったんですか?

    • いつも見て頂きありがとうございます。
      そうですね。また予定が決まり次第報告しますね。

      帰りは電車でした。
      行きのしんどさを経験しているので帰りはまだマシでした。

  • まいどどん Blue berryです。

    西穂→ジャンダルム→穂高岳山荘 縦走 無事走破おめでとうでございます!!(やっぱりモッてますね!)

    まさかブログの主人に会えるとは思いもしませんでした
    しかも北アルプスのど真ん中で(笑)
    山では貴重な「たこ焼きスイーツ」までありがとうございました。
    ブログ通りめっちゃ面白い人でテンションあがりました(笑)
    今後もブログ楽しみにしてまーす。

    ————————–う———わ———–さ—————————————–
    追伸:分かれた後突然強烈な豪雨で心配しておりましたが問題なかったようで心から安心しております。
    こうちゃんがジャンと戦われた日にジャンで滑落した方が1人居たそうで心配しておりました。
    (落ちた方は生存、腕・足など左半身骨折、身動き取れないとの噂を聞きました。)
    前日もジャン・大キレ、紀美子で色々あったそうなので。

    これからもふざけた山ネタまってますよー(笑)

    • ブルーベリーさん。
      コメントありがとうございます。

      こちらこそ「まさかこんなところで読者と会うなんて!」と初めて読者と会いびっくりしました!!

      そしてとてつもない元気を頂きました。

      あのあと、雨で下りの多い道なので心配していましたが、お二人とも無事戻れてよかったです。

      うわさの件ですが、さすがにあの状況なら誰が落ちてもおかしくない状態でしたね。

      これからも真面目にふざけたブログを書いていくのでよろしくお願い致します!!

  • こんにちは(^^)

    雷鳥見れてラッキーでしたね!
    私は今回の山行では一度もお目にかかり
    ませんでした

    ジャンダルムでの写真の下り
    笑いました(^^)

    • トモさん。

      こんばんは。

      雷鳥見れなかったんですね。 残念です。 不思議なもので天気悪いと見れますね。

      はい!山岳写真事故ですね。

      雨のためほとんど画面見れなくて撮れなかったです。

      ちなみにリベンジはしません。

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